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私は昔から、自分の感情を周りに伝えるのが苦手だった。 表情筋もそんなに動かなければ、口下手で、話すスピードも遅い。 だから、周りの人間は、私をつまらない人間と決めつけて、離れていってしまった。 自分が面白い人間であるとは思わないけど、決めつけられるのは、やはり悲しいものだ。 私はこのまま、1人で淡々と生きていくのだと思った。 (SE:弓を引く音) 正直、それでも良かった。 1人が嫌いなわけではない。 ただ、友と呼べる存在がいないのは、やはり寂しいな、とは思う。 でも (SE:弓を放つ音→外れる) 「あ。」 …ほら、すぐに、これだ。 彼を思うと、精神が乱れる。 はじめて私に笑顔を向けてくれた人。 色んなことを教えてくれた。 私のことを、友達だと言ってくれた。 それだけで、幸せだったのに…。 「足りない…」 好きが溢れてしまって、友達じゃ、満足できなくなってしまった。 ああ。私のこの弓矢で、 あなたの心を射止められたらいいのに。